2017年7月

  • 『つった』って何?

    「痛っ!!」

    特にたくさん動かしていないのに、急に筋肉が強く収縮してしまい、激しい痛みに襲われる。多くの人が一度や二度は経験があるのではないでしょうか。

    この現象は筋肉が “つった” と言われる状態です。とくに、“ふくらはぎ”に起こる時は“こむら返り”と呼ばれます。

    ※ふくらはぎと呼ばれる以前、平安時代あたりは“こむら”と下腿部の事を呼んでいて、“こむら”がひっくり返ったように痛いことから“こむら返り”と呼ぶのだそうです。

    なぜ攣るの?

    筋肉は収縮と弛緩を繰り返すことで、骨を動かし、関節を動かしています。

    力を入れることを収縮力を抜くことを弛緩といいます。

    筋肉には、センサー(筋紡錘)が内蔵されており、それが筋肉が今どのくらい伸びていて、どれくらい縮んでいるのかなどを常に感知し、脳や脊髄などの中枢神経系へと情報を伝え、筋収縮の力加減をコントロールしているのです。

    筋肉の状態が悪く、このセンサーが誤作動を起こしてしまうと、収縮の力加減が上手くいかず、過度に収縮し、筋肉がつってしまうのです。

    どんな時に攣るの?

    運動中や日常での疲労の蓄積、加齢に伴う筋肉量の減少、妊娠中の体型の変化やミネラル・ビタミン・水分不足などが原因と考えられています。

    血行不良でも攣りやすくなるので、冬場の足元の冷えもですが、夏場の冷房による冷えに気を付けましょう。