2020年7月
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予防・再発防止のために
腰痛のほとんどは、日常生活における何気ない姿勢や動作によって引き起こされます。
腰への負担を日頃から減らすように工夫し、腰痛の発作の回数を減らすことは、椎間板ヘルニア発症を防ぐ方法につながります。また、すでに椎間板ヘルニアを経験された方の再発防止にもなるでしょう。
椎間板ヘルニアの予防・再発防止には、ストレッチをしたり、体重の増加に気をつけたり、筋力を強化することなどが大切になります。~日常生活で気をつけたいこと~
【姿勢】
長時間に渡って同じ姿勢を取り続けないように注意する。
腰には座っているだけでも思わぬ負担がかかっています。適度に休憩し、緊張をほぐし、負担をかけ続けないように工夫します。
【床に座る】あぐらは正座や横座りより腰に負担がかかります(膝との兼ね合いによる判断も必要です)。
【イスに座る】イスが高すぎると腰に負担がかかるので、膝が股関節よりやや高めになるように調節します。【車の運転】運転前に深く腰かけて背中を密着させた状態で足がペダルから離れすぎないようにドライバーシートを調節してください。また、運転中は適度な休憩を取ってください。車の乗り降りも注意が必要です。
【掃除機がけ】掃除機のホースを身長に合わせて調節し、できるかぎり上半身を起こした姿勢で行いましょう。屈まなければならないときは、膝をついて行うようにするとよいでしょう。【台所仕事など】台所仕事をするときは、足元に足台を用意して片方の足を交互に乗せて休ませると効果的です。
【動 作】ものを持ち上げたり、取ったりするときは、腰を落として自分のほうへ引き寄せてからにします。中腰やひねりながらはやめましょう。
また、自分より高い位置にあるものは、台を利用し、背中をそらさないように工夫します。運ぶときもできるだけカートを利用してください。
【その他の注意点】
筋力の強化、背筋・腹筋を鍛えることで、お腹周りの筋肉が天然コルセットとなり、負担に強い腰を作ります。とくにインナーマッスルと言われる深層部の筋肉が身体を支える役割を担っています。体幹、コアといわれる部分のトレーニングが腰痛予防に効果的です。ストレッチなどによる筋肉の柔軟性は、痛みの軽減につながります。
体重オーバーは背骨のカーブを不自然にし、腰にかかる負担も増やします。お腹が前に出てくることで腰の反りが強調されてきてしまうので、危険です。急な体重増加は腰だけでなく、全身に負担がかかるので気を付けましょう。
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【腰椎椎間板ヘルニアって何?】
皆さんも『腰が痛いっ!』となった時に、『もしかして、ヘルニア?』なんて思ったことがあるんではないでしょうか?なんとなく耳で聞いて覚えていませんか?
腰痛=ヘルニアと思ってしまっている方も中にはいるかもしれません。
【腰椎椎間板ヘルニア】という言葉が市民権を獲てきているこの頃ですが、そもそも【腰椎椎間板ヘルニア】とはどんな状態の事をいうのか知っていますか?
簡単にですが、今回説明させていただこうと思います。【腰椎椎間板ヘルニアってこんな状態】
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の腰部の椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨(椎間板)が変性し、組織の一部が飛びだすことをいいます。このとき、飛びだした椎間板の一部が付近にある神経を圧迫し、腰や足に激しい痛みやしびれなどの症状を起こします。この症状を坐骨神経痛といい、椎間板ヘルニアの代表的な症状となっています。
※坐骨神経痛は病名ではなく、「症状」のことをいいます。
※ちなみに、【ヘルニア】という言葉は『本来あるべき場所から逸脱すること』という意味なので、腰椎椎間板ヘルニア以外にも【ヘルニア】という言葉を使います。一般的に多いヘルニアは、頚椎椎間板ヘルニア、鼠径ヘルニア(脱腸)、臍帯ヘルニア(赤ちゃんのおなかの壁に穴ができてしまい,へその緒(臍帯)の中に胃や腸,肝臓などが出たままの状態)などがあります。
【椎間板ヘルニアの発症原因】
椎間板ヘルニアの発症は、環境要因(姿勢・動作)や遺伝要因(もともとの体質・骨の形)そして、加齢が関係しています。
椎間板には、座る、立ったまま前屈みになるといった姿勢や動作でも体重の約2・5倍の圧力がかかるといわれ、こうしたことの繰り返しが、椎間板に変性をもたらし、椎間板へルニアに発展するものと考えられています。【診断】
腰痛とともに、下肢に放散する痛みがあるような場合は、腰椎椎間板ヘルニアを疑います。
仰向けの姿勢で膝を伸ばしたまま下肢を挙上したとき (SLRテスト)に、下肢に痛みが走る為に下肢が上がらないといった症状であれば、さらにその疑いは強くなります。
その場合はMRI検査を行い、椎間板の潰れ具合、脊髄や神経根の圧迫の程度などをチェックします。【治療法(保存療法と手術療法)】
椎間板ヘルニアの治療法は、保存療法と手術療法があります。この病気は、自然治癒することもあるため、まずは、保存療法から治療が進められます。あまりに神経の圧迫が強かったり、症状が酷く歩けない程だと手術となる場合が多いです。